Officeソフトの「ワード」と言えば文書作成のためのワープロソフト。でも、もともと英語圏用だから日本語環境でも少々とっつきにくい…なんとなくそんなイメージを持たれてる方が多いのではないでしょうか?
そんなワードにも、いよいよAIによる対話型支援(Copilot:仕事の副操縦士)が搭載されます。
ワードのアプリケーション上で、AI(GPT-4)による文章生成やファイル改変が行えることから、地味なワープロソフトから、すさまじいポテンシャルを秘めたキラーアプリケーションに生まれ変わったと言っても過言ではありません。
これからは、「白紙のページ」から「既に完成した文書」まですべてが、自分で文章作成していた時間の何分の一もかからないように革新されます。
WordとAIがコラボした「Copilot in Word」は、何がどう凄い?使い方やできることを、わかりやすく詳細にお伝えします!
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Copilot in Word ワード×AI(GPT-4)とは?
Copilot in Wordの特徴は?どんな機能がある?
言わば「文書生成アシスタントプラットフォーム」とでも言うべきアプリケーションに進化。つまりは、Copilot in Word(コパイロット イン ワード)は文章執筆/文書作成が超カンタンになるツールです。
Copilot = 「副操縦士」の意味。「ユーザー=主操縦士」として「AI=Copilot」が支援。
Copilot in Word(コパイロット イン ワード)は、「Microsoft 365 Copilot」の新機能の一部となる「大規模言語モデル(LLM)を使った、自然言語での命令に応じてOffice操作を支援するAI(GPT-4)」が組み込まれることにより、「ドキュメントを白紙から書きあげる作業」から解放してくれます。
Copilot in Word 料金プランやインストール方法は?(法人向け)
E3/E5ライセンス導入企業において、「Microsoft 365 Copilotライセンスを300シート以上購入」により、Copilot in Wordが導入可能です。(2023年11月2日現在)
また一部の機能や動作に制限があります。(2023年11月16日現在)
SharePointにもこれから対応が始まるロードマップです。(2023年11月プレビュー開始され、2024年3月にロールアウト)
管理画面からCopilotライセンスも付与することで、ユーザーが利用可能になります。
Copilot in Word 料金プランやインストール方法は?(個人向け)
個人向けOffice製品(2023、2021等)では、CopilotのAI機能は使えません。
スタンドアロン買い切り型のOfficeの利用ユーザーは、早めにMicrosoft 365へ移行しましょう。
データが蓄積されているほど、CopilotのAI機能の導入時に、広く深く活用することができます!
また個人向けのPC環境としては、Windows11PCを導入することでCopiotの利用が可能です。
AIによるWordアプリケーションやWordデータ連携やファイル操作についても、目が離せません!
Copilot in Word 使い方は?
Copilotの立ち上げ方は?
Copilot in Wordは、(OneNoteと同様に)最初は画面のセンターからCopilotとやりとりできます。
※「Create content with Copilot」というダイアログが開く
作りたい文書を指示し、盛り込みたいデータや画像やファイルを選択するだけで、Copilotが瞬時に読み込み、ドラフトを作成します。
とくに最初の書き始めの、執筆や整形、情報収集にかかる作業時間を大幅に短縮し、本当に必要な作業に集中できます。
書き出しのハードルが超ラクになるのと、ブラッシュアップもどんどんCopilotに指示を出せるので、かなりラクできるね!
AIチャットと同じだと思ったら大間違いよ!アプリケーションであり、外部ファイルも扱えるんだから♪
Copilot in Word ワード×AIで出来ることは?(ライティング支援)
Copilot in Wordで得られる支援のポイント
Copilot in Wordは、文章執筆・文書作成において、対話型AIにより大きく3つの支援が得られます。
- 作成する文章の目的を理解してドラフト作成してくれる。
- 文章から要点を抽出して要約や見出しを作成してくれる。
- 文章の品質・文法・表現力について改善案を提示してくれる。
ChatGPTに馴染んでると、それぞれの機能にあまり驚きを感じないかもだけど、これらの機能がアプリケーションで使えることが実はスゴいんだよ!
続いてもう少し詳しく紹介していきます。
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\AIメーラーの進化も気になる!(Outlookのエディタ部分はWordベースです)/
作成する文章の目的を理解してドラフト作成
Wordで最初の書き出しって難しくないですか?どう書き進めていいかわからないとか、すぐ手が止まってしまうとか、ありますよね?
白紙の文書を開くと、センターに「Create content with Copilot」が開くので、「△ページで〇〇プロジェクト提案書のドラフトを作成して」と入力し、参照させたいファイルを選択するだけで、瞬時にドラフトを作成してくれます。
この時点で、ユーザーはこのドラフトを「保持するか」、「修正するか」、「完全に破棄するか」を決定します。
Wordのファイルって今まであまり貯めてこなかったけど、物書きに関することなら、いろんなバージョンに残しておくと、Copilotに学習させながら何度でも書き直しさせられて良さそう!
仕事なら契約書や約款、仕様書やマニュアル、用語集や規定集など。個人なら小説やレポートやスピーチ原稿など。長編でかつ様々なバリエーションを出してみたいものには、とくにAIは大活躍よね♪
文章から要点を抽出して要約や見出しを作成
このような言語処理は、ChatGPTなどに触れたことがある人は、さほど驚かないかもしれません。
しかし、これがWordファイルとして切り出したものを、チャット指示で比較・合成できるとしたらどうでしょうか。
あっちこっちからコピペして章を作り上げたり、更新歴や版管理のような「煩雑作業から解放」され、文書そのものをより良くすることに時間を割いて集中できるようになります。
要約と見出し抽出できるということは、プロットも起こせるので、全体の流れや論旨を推敲したり、他のテーマに差し替えて同じ流れで検討してみる、といった「文章構成を推敲したり、全体ごと比較して扱ったり、まるっとやり直しすることなどの敷居がほぼなくなる」のが、実はかなり有益なポイントではないでしょうか?
まさに書籍や論文の執筆&編集は、相当助けになると思う!本は書いたことないけど、アプリケーションで使えるというだけで、(過去自分史上最大級にWordを)ぜひ使いたいです!
\祝辞のプロットを起こして解説した記事はこちら!/
品質・文法・表現力について改善案を提示
スペルチェックといった単語レベルで印が付いたりする、正直使える機会が限られるものが従来からありましたが、Copilotの提案は、まったく次元が違うものと言えます。
なぜなら、個人はもちろん、さらに仕事でも、「ワンオペWチェック」あるいは「おひとりさまレビュー(ソロ査読)」のようなことがAIのチカラで出来てしまう、ことを意味するからです。
AIも間違えたり不適切なこともあるので、過信しすぎは禁物ですが、チャット指示ならびに読み込ませるファイルをより適切なものにすることで、質を上げることは十分可能でしょう。
あとから一生懸命、です・ます調に揃えたり、用語のブレをなくしたり、主語を明確にしたり…そんな今まで手作業はもう要らないって、助かりすぎる!
Copilot in Word まとめ
Officeアプリの中で、どうも地味な印象のWordですが、この記事を最後まで読んでくださった方は、イメージが変わりつつあるのではないでしょうか?
実は、これらの機能は(ローカルファイルは直接読めず、繰り返す回数も制限がありますが、)最新のEdghブラウザーにb吹き出しマークアイコンで実装されています。
※新しいBingのチャット検索と同じ「チャット」の他に、Copilot in Wordの機能の一部に似た「作成」というモードが使えます。
実際にキーボード使うのは最後に人が仕上げるときだけで、音声入力による指示だけでかなり執筆できるようになりそうな予感!
ちなみにb吹き出しマークアイコンの「作成」も、Windows + Hキー(Windows10・11)から音声入力できるわよ!Copilot in Wordが楽しみね!
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\Micorosoft 365 Copilotをおさらい!他のアプリも!/